大正時代から八ヶ岳地域を支えるお米屋さん 入倉米穀
日本で最古の神社のひとつと言われている長野県諏訪市と茅野市にまたがる諏訪大社。諏訪大社では7年に1度、御柱祭というお祭りが開催されます。宝殿の造り替えとともに、4つの社殿に計16本の巨木(御柱)を曳き立てる諏訪大社、最大の神事です。
その見どころのひとつ、斜度27度から一気に下る木落しの坂の下辺りに「入倉米穀」はあります。大正9年よりこの地域の伝統文化と人々を見守り続けてきたお米屋さんです。
最近では、街中でお米屋さんを見かけることや、お米屋さんでお米を買うことが少なくなってきたのではないでしょうか?しかし昔は、お米は専売制でお米屋さんしか売ることができなかったので、お米屋さんは「お米のプロフェッショナル」として、人々の生活を支える重要な場所でした。移りゆく時代の中で、平成6年の大凶作をきっかけにお米の販売が自由化され、スーパーなど様々な場所でお米を買えるようになりましたが、その一方で、お米屋さんは次々と町から消えていってしまいました。
お米のプロフェッショナルが選ぶイチオシ米
そんな中でも、長年培ってきた豊富な経験と知識によって多くのファンを獲得し、創業から100年続く入倉米穀。入倉さんは、全国の稲作農家と直接取り引きを行い、地元のお客さんに本当に美味しいお米と食べ方を提案しています。また地域の学校や飲食店にもお米を卸しています。特に学校給食では、茅野市では茅野で採れたお米、原村では原村で採れたお米というように、その地域・その場所で採れたお米を子どもたちに食べてもらうという強いこだわりも持っています。
そんな、全国の様々なお米を知り尽くす入倉さんが、「八ヶ岳のお米」として、ぜひハチカッテをご利用の皆さまに食べていただきたい!とオススメするお米は、ゆめしなのという品種です。このゆめしなの をハチカッテでは、「千にひとつ」として発売いたします。
八ヶ岳高原米「千にひとつ」
「千にひとつ」の由来は、「親の意見と茄子(なすび)の花は、千に一つも無駄はない。」ということわざから。茄子は花が咲くと必ず実をつけること、そして子を思う親の忠告には、何一つ無駄なことはないという意味があります。
八ヶ岳の山麓である原村で作られたこのお米も、何一つ無駄なく作られています。なぜなら、八ヶ岳エリアの寒冷な環境に適した種を、その場所に適した方法で無理なく育て、余計なことはしていないからです。
そして、標高「1000メートル」の原村で作られることから「千」に「一つも無駄はない」をかけて、「千にひとつ」と名付けました。
「千にひとつ」はコシヒカリと空育143号をかけあわせ、長野県で誕生した「ゆめしなの」という品種です。風味豊かでほんのりとした甘みとモチモチとした粘りがあり、なかなか育成が難しい高冷地でも栽培可能な品種です。
入倉さんは標高が高く寒い場所でも美味しい八ヶ岳産のお米を育てたいとの思いから、古くから付き合いのある原村の稲作農家・菊池さんに「ゆめしなの」の栽培を依頼。現在、長野県原村を経由しながら茅野市と富士見町を結ぶ八ヶ岳エコーライン周辺の標高1,000メートルの田んぼで育てられています。
空は広く、八ヶ岳や富士山、南アルプスを一望できるとても心地よい場所で、八ヶ岳から流れる清らかな水と長く照りつける太陽の光、そして昼は暖かく夜は寒い気温差で甘みを蓄えた標高1000メートルの高原米が出来上がります。
稲作農家・菊池さんの田んぼのみで栽培された、一切ブレンドされていないお米
稲作農家・菊池さんが愛情を込めて育て収穫された「千にひとつ」は、お米のプロフェッショナルである入倉米穀で粗く削られた後、色で判定する機械で細かなゴミまで取り除きます。お米とお米をこすり合わせぬかを少しずつ取り除く循環式精米を行い、米肌に傷がつかないように時間をかけながら丁寧に精米しています。
玄米は出荷直前までお米にとって良い条件である低温倉庫で管理し、1年を通して美味しいお米を提供しています。お客さまへ届くまでの心配りやお米に対する愛情は食糧庁にも認められ、食糧庁長官賞も受賞しました。
お米マイスター
ポイントは「たっぷりの水にお米を入れて、1回目の洗米は、とにかくさっと水を流すこと」。ただひとつです。お米はとても繊細なので、傷ついてしまうと汚れた水も吸収してしまうとのこと。一番最初の洗米はすばやく水を流すことで、下手に傷つかずに汚れた水も吸わず、臭みのない美味しいお米が炊けるそうです。ぜひ、今日のごはんの時に、試してみてください!
この八ヶ岳地域をこよなく愛するお米屋さんと稲作農家さんが本気でオススメする「八ヶ岳のお米」。標高1000メートルで育ったお米をぜひ、味わってください!