八ヶ岳からお届けするクリスマスのお菓子「シュトレン」
ドイツやオランダでクリスマスに食べられるシュトレン。日本でも数年前から町のパン屋さんで作られるところが増えてきました。八ヶ岳からお送りするのは、野菜ソムリエの資格をもつオーナーが素材を活かしたパン作りを行う韮崎の名店「野菜パン ド・ドウ」のシュトレンをご紹介します。
「風の又三郎」の冒頭のフレーズから
店名のド・ドウは宮沢賢治作「風の又三郎」の冒頭のフレーズ「どっどど どどうど どどうど どどう」にちなんで付けられたそう。このフレーズは、八ヶ岳から吹き下ろす風「八ヶ岳おろし」を表現しているそうです
北杜市の野菜と八ヶ岳の美味しい水
ド・ドウの店舗は、八ヶ岳、南アルプス、茅が岳、富士山が見える場所、韮崎市に位置しています。日照時間が日本一長い八ヶ岳山麓の野菜を中心に、美味しい湧き水を使ってパンを焼いて、店舗でも販売しています
韮崎生まれの野田さんの思いや情熱がこもったパン
ド・ドウの店主野田さんは韮崎市生まれ。サッカー少年だった野田さんは、北海道やニュージランド等で社会人としての経験を重ね、韮崎に戻ってきた際にこの地域の素晴らしさ、野菜や米の美味しさを改めて実感し、「パン工房いしがま」でパン作りの基礎を学んで、野菜ソムリエ(中級)を取得し、自宅に石窯を作って野菜パンの創作を重ねながら、ドドウを2013年にオープンしました。
作り手の顔が分かる八ヶ岳の農家さん
八ヶ岳には、チャレンジ精神旺盛な野菜農家さんが若手からお年寄りまで大勢います。そんななかでも顔をよく知っている生産者さんの野菜を使うことで八ヶ岳と野菜とパンを楽しんでもらおうとパンづくりを続けています
野菜が苦手な子どもたちの為に
大人もですが、食べ物の好き嫌いは、見た目や色、形や初めて口にした時のインパクトで決まります。野菜パンに力を入れはじめたのは、ほうれん草が嫌いな子どもが、ほうれん草を練り込んだパンをパクっと食べてくれたことがきっかけです。「パンにすれば、色も味わいもまろやかになって、食べてみたら結構美味しい。苦手な野菜も好きになってくれるかもしれない」と、店主の野田敬一さんは語ります
酵母は自家製の無農薬ぶどうから
お店の前で育てている無農薬ぶどうの酵母を利用。小麦は北杜市高根町の八巻さんの「ゆめかおり」を使用し、国産小麦と全粒粉のブレンドです。ラム酒漬けのフルーツ・シナモン・クローブ・ホールスパイス・カルダモンを使用して香り高い逸品となっています。
愛情たっぷりのクリスマス限定シュトレンを
伝統的なシュトレンの作り方にならい、18時間の生地の発酵を経てブランデーを塗って砂糖をまぶし、3回も焼き上げて完成します。ケーキ屋さんとの作り方とは違うので、食べ応え十分。サイズ感は小ぶりですが、外側が「カリっ」と中は「モッチリ」としていて、リピーターも多い人気のシュトレンを今回少量ですが、ハチカッテで販売致します。
美味しい食べ方は?
1つが2人で食べ切れる小ぶりのサイズです。カットしてトースターで軽く焼くと外側がより「カリっ」として風味と香りが増します。もちろん毎日少しずつ食べてもOKです